民俗女子の自由帳

~この世は不思議が多すぎる~

怪談・奇談

【怪談・奇談】秩父で集めた川の怪談2種

【大正生まれの男性から聞いた話】 自分から数えて三代前の先祖の話なんだけど。ある年のお盆の昼ごろ、家の前を通りがかった女の子にぼたもちをあげたんだと。そうしたらその日の夕がた雷雨があって、川に放った投網に大きな魚がかかった。で、料理しようと…

【怪談・奇談】眉唾もの? 嘘かほんとか考えさせられた狐とラジオの話

【秩父の山奥で、あるご老人から聞いた話】 ラジオがまだ珍しかったころなんだけど、それを畑に持っていって草の中に置いた人がいたんだ。そうしたら、通りがかった何も知らないおばあさんが、そばに転がっていた岩がしゃべりだしたと勘違い。「狐でも憑いた…

【怪談・奇談】三峯神社の怖い話、不思議な話3種

大学時代、民俗学のフィールドワークで集めたお話です。今回は秩父にある三峯神社について。 【50代の女性に聞いた話】 かなり昔の話だけど、私の夫が弟と友人の三人で三峯神社の石垣の修理に出かけたのね。そうしたら、お焚き上げと呼ばれるオイヌサマ(オ…

【怪談・奇談】秩父で集めた山の怪談3種

大学時代、埼玉県の秩父で伝説や昔ばなし、世間話(怪談、奇談)を集めていました。そのとき手に入れた話の中でも、山にまつわる選りすぐりのものを紹介したいと思います。 【80代の女性から聞いた話】 猟は11月から解禁になるけど、ひのかんりん(漢字で書…

【怪談・奇談】ヴェネツィアの呪われた家

以前、ヴェネツィアに行ったとき、ガイドさんに「あの家、呪われてるって有名なんですよ!」と案内され、思わず撮った写真がこちらです。その名もパラッツォ・ダリオ(ダリオ宮殿)。 1487年、ヴェネツィア政府の評議員だったジョヴァンニ・ダリオが建てたも…

【怪談・奇談】かつての戦地に戻って、二度と帰らなかった人の話

【第二次世界大戦で出征した男性の話】 戦時中、自分はインドネシアのスマトラ島という場所にいたんだ。元は蘭領インドシナと言ってな、高地にはオランダ人が住んでたんだが、自分が行ったときにはすでに逃げた後だったよ。 幸いにして大きな戦闘は起こらず…

【怪談・奇談】秩父で聞いた、今は絶滅したオオカミの話4種

大学時代、埼玉県の秩父で伝説や昔ばなし、世間話(怪談や不思議な話)を集めていました。その土地の人から直に聞いた話なので、リアルさが半端ない! 今回はその中でもオオカミにスポットを当てた話を4つ紹介しようと思います。 【埼玉県の秩父で、80代後半…

【怪談・奇談】アムールトラに襲われた話2種

【極東ロシアにあるクラスヌイヤール村で、通訳さんを通して村の人から聞いた話】 【その1】何年か前の春のこと。朝の7時過ぎに、小学校に出かけた子どもがものすごい勢いで戻ってきたんだよね。忘れものかと思ったら、「村にトラが入って来た! 飼い犬咥…

【怪談・奇談】必ず誰かがいなくなる場所

【山口県の秋吉台に行ったとき、バスの運転手さんから聞いた話】 秋吉台って、小学生の遠足でも有名な場所でね。今ではちゃんと整備されてるけど、戦後すぐあたりはかなりいい加減だったんだよね。遊んで、お弁当食べて、先生が子どもたちを集めると、必ずひ…

【怪談・奇談】刀と下男

【大正15年生まれの女性から聞いた話】 かなり昔の話。とある豪農の家で働いている下男が、ある晩ふらりとタバコ屋にやって来た。店の売り子は「いつもの安いやつだろう」と注文も聞かずに差し出したが、その日に限って高いタバコを買って帰っていった。 翌…

【怪談・奇談】フィンランドのおばけが出る小屋

【何年か前、フィンランドに行ったときの話】 オーロラを見に、北極圏はサーリセルカという町に行ったときのお話です。地元の観光協会のお姉さんから、町外れに「ホーンテッド・キャビン」なるものがあるのを教えてもらいました。日本語に直訳すれば「おばけ…

【怪談・奇談】お祓いを頼まれた神主さんの話

【親戚の法事で、お斎(食事会)に同席した神主さんから聞いた話】 私は幽霊とか心霊現象とか、基本的に信じていないんですけどね。それでも「妙なことが起こるからお祓いをしてほしい」と頼まれたことはありますよ。 たとえば、こんなことがありました。あ…

【怪談・奇談】イタコに声をかけられた人

【東北出身の女性から聞いた話】 かなり昔のことなんだけど。恐山の例大祭に、観光がてら行ってみたことがあったの。そのときはムシロがけの小屋が五つか六つあって、中でイタコが待機していた。口寄せしたもらいたい人は、目当ての小屋に並んで順番を待つっ…

【怪談・奇談】臨死体験をした人の話

【昭和26年生まれの女性に聞いた話】 私は7歳のとき死にかけたのよ。ジフテリア*1にかかってね。往診に来てくれたお医者さんが、「一度病院に戻って薬を取ってくる。ただし在庫がない場合、東京まで行くことになる。その場合、この子は助からないかもしれな…

【怪談・奇談】そっくりさんが多すぎる

この世には、自分に似た人間が三人いる……。よく聞く俗説ですが、どうやら私(佐倉朱音)には、4人ほどそっくりさんがいるようです……。 【その1】中学時代に通っていた塾で、他校から来た子に「うちのクラスの〇〇さんにそっくり!」と言われる。 【その2…

【怪談・奇談】真夜中の田植え

【富山県は立山連峰で、ガイドのお姉さんから聞いた話】 立山は山中他界……あの世があると信じられていた山なんです。亡くなった方が魂になって登る山なので、不思議な話がいくつもあります。たとえば、このあたり一帯の湿地帯は、餓鬼の田と呼ばれています。…

【怪談・奇談】真夜中に心霊スポットに出かけた話

【静岡県は熱海の食堂で、お店のお兄さんから聞いた話】 自分が大学生のころなんですけど、仲良かった先輩が「車買ったからドライブしようぜ」って誘いにきてくれたんです。で、どうせなら女の子も呼んで「出る」って噂のトンネルに行こうってことになりまし…